千登勢 Titose
書家
東京学藝大学書道科卒業、書壇に属さず国内外で活動。
日本で千年以上前に生まれた仮名文字、はやい段階で完成された仮名の美しさを大切に、当時の文学との関係にも焦点を当ててきた。日本の文字は文字誕生以前の豊かな「うた」の世界―声―に立脚し、仮名は声の文字、というおもいを「線の声」シリーズで表現。古事記、万葉集、古今和歌集、伊勢物語などその全容を書くことで、書き文字から当時 の「声」を今に伝える。一方で京都の建築家、故山﨑泰孝氏の依頼による店舗内装や、 演劇・コンサートの舞台美術、営業前のビル全体を使ったインスタレーションなど活動の幅は広い。